Home » exhibition | イベント | コト | ニュース | ヒト » “背景が語る”日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展

“背景が語る”日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展

 アニメーション美術のトップランナーとして活躍を続ける山本二三の展覧会「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 ~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女~」が2014年8月4日(月)から9月23日(火・祝)まで静岡市美術館にて開催される。

時をかける少女《ゴーヤ棚》2006年 ⓒ「時をかける少女」製作委員会2006

時をかける少女《ゴーヤ棚》2006年 ⓒ「時をかける少女」製作委員会2006

 山本二三(やまもと にぞう)は長崎県五島市出身生まれの61歳。日本アニメーションに入社後、宮崎駿監督による『未来少年コナン』(1978年)で初の美術監督に弱冠24歳で抜擢され、それ以来「天空の城ラピュタ」(1986年)、「火垂るの墓」(1988年)、「もののけ姫」(1997年)、「時をかける少女」(2006年)など日本を代表する数々の名作に携わり、その作品に息吹をあたえる背景を描き続けている。

未来少年コナン《ギガントコントロールルーム》1978年 ⓒNIPPON ANIMATION CO., LTD.

未来少年コナン《ギガントコントロールルーム》1978年 ⓒNIPPON ANIMATION CO., LTD.

 それまであまり重要視されることのなかったアニメーション背景の現場。同氏はそこに細密な描画と豊かな色彩表現を持ち込み、世界観に奥行きをもたせるだけでなく、登場人物の心情までも映し出すことを可能にした。

 近作「時をかける少女」では、澄みわたる空、白い雲、木漏れ日、刻々と移り変わる夕空など、手描きならではの表現で見事に主人公の少女の感情まで描きだした。また輝きを持った積乱雲などの雲の表現は「二三雲」と呼ばれ(写真下上部参照)、誰にも真似できないと言われている。

時をかける少女《踏切》2006年 ⓒ「時をかける少女」製作委員会2006

時をかける少女《踏切》2006年 ⓒ「時をかける少女」製作委員会2006


 同展では山本二三氏自らが選んだ初期から最新作まで約200点を展示。実際に映像中に使用された背景のほかにも、制作準備段階で使用される設定画や、物語のイメージを膨らませるイメージボード、色彩設計で使用するカラーボードなど、数々の貴重な作品が展示され、アニメーション背景の制作過程を辿ることができる。

 また毎週木曜・土曜は会話をしながら同展を楽しめるトークフリーデーや、8月の毎週月曜日午後2時から3時までを二三タイムとし、来館先着100名に展覧会オリジナル缶バッジがプレゼントされるなど、様々なイベントも予定されている。

 映像のなかでは一瞬しか目にすることのできないアニメーション背景。制作において入念な取材を行い、並々ならぬ質感へのこだわりをもつなど、その描き込まれた作品をじっくりと見れる機会は貴重だ。ぜひ展覧会に行ってその作品の世界に入り込んでみてはいかがだろうか。

火垂るの墓《捨てられた思い出》1988年 ⓒ野坂昭如/新潮社 1988

火垂るの墓《捨てられた思い出》1988年 ⓒ野坂昭如/新潮社 1988


天空の城ラピュタ《荒廃したラピュタ》1986年 ⓒ1986二馬力・G

天空の城ラピュタ《荒廃したラピュタ》1986年 ⓒ1986二馬力・G


もののけ姫《シシ神の森(5)》1997年 ⓒ1997二馬力・GND

もののけ姫《シシ神の森(5)》1997年 ⓒ1997二馬力・GND

■プレゼント情報■
同展の入場チケットをunsorted読者の方、ペア5組10名様にプレゼント!
ご応募は8月10日(日)23:59までに@unsorted_jpをフォローの上、下記のツィートボタンを押してハッシュタグ #unsorted山本二三展プレゼント係 を含んでtweetするか、または本記事の告知tweetをRTすることによって応募完了。当選者にはDMにてご連絡いたします!

日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 
~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女~
<公式サイト>
■会  期:2014年8月4日(月)-9月23日(火・祝)【48日間】
■会  場 :静岡市美術館
■住  所:〒420-0852 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階 (JR静岡駅から徒歩3分)
■休 館 日:9月1日(月)、8日(月)、16日(火)(8月中は無休)
■開館時間:10:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)
■観 覧 料:一般900(700)円、大高生・70歳以上 700(500)円、中学生以下無料

山本二三
1953年、長崎県五島市(旧福江市)出身。建築と絵画を学び、アニメーションの背景画に携わるようになる。1978年「未来少年コナン」に弱冠24歳で美術監督に抜擢され、以降「天空の城ラピュタ」(1986年)、「火垂るの墓」(1988年)、「もののけ姫」(1997年)、「時をかける少女」(2006年)などの美術監督を務め、国内外で高い評価を得る。現在は奇跡の一本松をモチーフとした新井満原作の「希望の木」や、郷里の五島を描くライフワーク「五島百景」にも挑戦しながら、美術スタジオ絵映舎(かいえいしゃ)の代表として、背景画家・美術監督として活躍中。



Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://unsorted-jp.com/event/2014/0801120400/trackback/
Listed below are links to weblogs that reference
“背景が語る”日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 from クリエイティブWebマガジン| unsorted