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iPadはiPhoneを大きくしただけ

「iPadはiPhoneを大きくしただけ」と思っている人が多いのではないかと思う。実際、自分も、iPadを手に入れるまでは、そう思っていた。厳密に考えれば、iPadには電話機能がないわけだから、iPhoneを大きくして、機能を削減しているとも言える。しかしながら、わたしは、この大きさが、ものすごく重要な可能性を提示したと思っている。

例えば、iPad発売前から話題になっていた「Alice for iPad」。これは、現在ライト版が無料で提供されており、ページを捲ると所々に登場するインタラクティブな趣向に触れることができる。わたしは、このiPadを持って、50代、60代の方々に見せる機会をつくり、i文庫HDや、京極夏彦著「死ねばいいのに」といった書籍アプリに触れてもらい、今後の電子出版のことも彼らに問うてみたのだが、彼らの意見は、一様に「これは非常に便利だ」「欲しい」というものだった。これは、驚きだった。彼らの意見は確実に、数年後の出版界を変えていくだろう。

わたしたちのメインの業務は、リアルな本の編集業なので、さまざまなiPad用雑誌アプリケーションをダウンロードしてみた。例えば、写真を売りにしたジャーナリズムの新しい見せかたを提示する「photoJ」や、期間限定のワールドカップサッカー専門誌「南アW杯速報」、そしてもちろん、iBooks(現在のところ、「クマのプーさん」しか入っていないが)、スターツ出版の『OZ magazine』、ファッション誌『Vogue Japon』、そしてアメリカのギーク雑誌『Wired』などだ。

この中では、『Wired』が秀逸だった。まず表紙をクリックすれば、トイストーリーのキャラクターたちが動くムービーを見ることができ、効果的に雑誌のタイトルを表示し、雑誌の表紙としての完成度も高く、また、こうした電子出版の幕開けを象徴するようなワクワク感をも打ち出している。また各特集毎に分けてコンテンツを一覧できるデザインも見やすく、所々のページに配された3D映像もおもしろく見えた。「600円を払っても、これなら許せる」という価格の許容領域にも落ち着いている。さらに、縦横にiPadを回転させた時のレイアウトの表示もスムーズで美しく、とても考えられたデザインという印象を受けた。

最後に、わたしたちのサイト「UNSORTED」をiPadで鑑賞してみる。flashを使っていないサイトは、メインコンテンツの動的な部分もスムーズに表示され、iPadにぴったりとフィットしている。現在、USTREAMもまだiPadに対応していない。やはりアップルはflashを今後も採用しないという見方は強い。

とにかく結論として、新しいiPadというデバイスを買ってみて、本当によかったと思う。もちろん、その他にも、現時点では無料となっている産経新聞も、iPhoneとは打って変わって断然表示速度も早いし(wifi)読む気力も湧く。YouTubeも若干画質の悪い映像も多いのだが、アクセスはよろしい。地図アプリも良好。ソフトウェアキーボードも慣れれば結構使えるということが判明した。

これを持ち歩き、カフェで開くとき、若干の緊張(「おい、見せびらかしてんじゃねーよ」)が走るが、iPhoneが日本で発売され、最初はみんな疑心暗鬼になり、「iPhoneねえ」と言っていた人たちが、次々にiPhoneを愛していったような状況になっていくのだと思う。ただし、3G版を購入したため、通信費はばかになりませんね。ギークたちは、iPad 3Gを買い、プリペイド登録して、iPadをiPhoneにつなげてテザリングして通信を行っているようですが、面倒臭がりやのわたしは、迷わず定額制にしました。



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